ジュテル・レザーでは、「クロム鞣し」と「タンニン鞣し」の2種類の鞣し加工をおこなっています。
クロム鞣しとは
クロム鞣しとは、現在世界でもっとも広く行われている鞣し方法です。
クロム塩(3価クロム)を鞣剤とし、特有の青色の革(ウェットブルー)に変化します。
クロム革は、一般的に軽くて柔軟性があり、弾力性、耐熱性、染色性に優れています。
また、伸縮性はありますが可塑性は劣り、吸水性が低いので水をはじきやすいのが特徴です。また、革の切り口(断面)は青白い色をしています。
靴甲革、鞄・袋物用革、医療用革、手袋用革、インテリア用革など広範囲に使用されています。
![レザージャケット](https://juteru.com/wp-content/uploads/2021/01/leatherjacket-1024x683.jpg)
近年、新しい風合いや特性を施すように、2種類またはそれ以上の鞣し剤の併用により、単独使用の欠点を補うべくコンビネーション鞣しという方法も増えてきました。
ジュテルでは、クロム鞣しの代表格として、野球グラブ革があります。
硬くするも柔らかくするも、お客様のあらゆるご要望に対応し、かつグラブ革に大切な「コシ」を持たせ、型崩れがすくないクロム革を作っています。
ジュテル・レザーの特徴として、オリジナルクロム鞣し処方をいくつか所有し、それぞれの用途に最適な高品質のクロム革の製造を行っています。
タンニン鞣し
タンニン鞣しとは、植物タンニン剤を主とし、古代(紀元前)から続く鞣し方法です。
クロム革に比べて伸びと弾性が小さく、可塑性に富み堅牢で型崩れがしにくいのが特徴です。
また、吸湿性は良いですが、染色性は必ずしも良くはなく、耐候性も弱いので、容易に日焼けをし、経年変化を楽しむ革として周知されるようになりました。
![革靴](https://juteru.com/wp-content/uploads/2021/01/shoes-1024x684.jpg)
靴底革、ヌメ革(鞄、ベルト)、多油革(馬具)、革工芸などに利用され、近年では環境や人にやさしいノンクロム・ノンメタルなどといったエコレザーの代表として、大きく宣伝されています。
基本的に、タンニン鞣しはタンニンの大き目な粒子を革の中心部まで浸透させなければならないため、時間と労力を必要とする方法(槽鞣し)がとられますが、ジュテルであはドラムダイコで短時間で鞣しを施しています。
このドラムダイコは、革の特性や調整方法を知ら化ければ作ることが難しく、技術や経験を要する作り方です。
ジュテル・レザーの特徴として、ソフトで軽く、丈夫な革も製造することができます。
![](https://juteru.com/wp-content/uploads/2021/01/graph.jpg)